21曲目:体験
体験
人を諭そうとしても
諭せるものではありません
また自分も・・
人から諭されるものでもありません
人を諭そうなど・・
傲慢というものです
唯一人を諭せるのは体験です
体験だけが・・
人を諭してくれるのです
人間は・・
この身で苦しみを体験しなければ
過ちに気づかないのです
だから魂は・・
わざわざ苦しい環境に身を置くのです
苦しみを安易に取ってはならないといわれるのは
体験チャンスを奪っては成長できないからです
間違いに気づき・・
生き方を正したら苦しみは去ります
それは・・
もう体験する必要がなくなったからです
「なぜ私は、いつまでも苦しまねばならないのだ?!」
と人は嘆きますが・・
魂はその理由をちゃんと知っているのです
だから・・
人は苦しんでいるけれど
魂は喜んでいるといわれるのです
大病を患った後・・
人が変わったといわれるのも・・
大きな事故に遭った後・・
生き方が変わったといわれるのも・・
苦しい体験から何かを気づかされたからです
寒空の下・・
路上でうずくまっている痩せこけた猫の姿を見ます
厳寒の朝・・
裸足で震えている浮浪者の姿を見ます
骨と皮だけになった幼子が・・
乳の出ない母親の胸にすがって泣いている姿を見ます
神がおられるなら・・
なぜこんな酷なことをと思われるでしょうが
これも魂を成長させる神の計らいなのです
神は・・
小学生に大学生の問題は与えないのです
また・・
大学生に小学生の問題も与えないのです
今あなたに難しい問題が与えられているとしたら・・
その問題をこなせる実力の持ち主だと
神が判断したからに他なりません
これは誇って良いことです
体験のみが・・
人を目覚めさせてくれるのです
体験のみが・・
人を成長させてくれるのです
だから私は・・
可哀そうと思う代わりに
一日も早く目覚めてください!
一日も早く成長してください!
と祈るのです・・
どうか・・
神の愛を受け入れてください
どうか・・
神の計らいを信じてください
神は・・
決して悪いようにはしないのですから・・・