この宇宙は、水も漏らさぬ完璧な仕組み(法則)によって営まれております。その一つが、生命の自覚に比例して能力が蘇ってくるという仕組みです。
私達は生命の子ですから、本来なら生命と同じ能力が使えるはずなのですが、今の私達は全くの無力です。それは、生命(神)に対する自覚が乏しいからです。というのも、生命の自覚の乏しい魂に偉大な能力を与えては宇宙を破壊しかねないので、神は自覚に応じて能力が蘇るようプログラムされたからです。人間は人間の自覚を持って生きる限り、人間としての能力しか発揮できませんが、生命の自覚を持つようになれば、制御されていたプログラムが解除され、偉大な能力が使えるようになるのです。それも、浅い自覚には浅い自覚に応じた能力が、深い自覚には深い自覚に応じた能力が・・・。
例えば、唯物的な自覚を持っている間は物の制約に阻まれ不自由な生き方しかできませんが、生命の自覚が持てれば物の制約を受け無くなるばかりか、物を自由に操れるようになれるのです。そんな馬鹿な?、と疑われるかも知れませんが、宇宙の仕組みは、私達の常識を遥かに越えたSFの領域にあるのです。
今の地球人類は、井の中の蛙 同然の見識しか持ち合わせていません。でも井戸の外には、人間の常識をはるかに超えた世界が広がっているのです。
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先に、生命の自覚が高まれば変性・変容が起きるといいましたが、どのような変性・変容が起きるのか、ここで説明したいと思います。といっても、自覚の程度は人様々ですから、変性・変容の内容も人それぞれ違います。ですからここでは、一般的な変性・変容について説明したいと思います。
1、反省をし、さらに生命を知識的に知った人の変性・変容(第一次の変性変容)
この他にも目に見えない変化が沢山おきますが、その変化は意識状態により人様々です。人間はほぼ同じ形に造られていますので、外側から意識の高さを推し量ることはできませんが、肉体を脱いだ時その差は歴然とします。ですから、今、何も変化が起きないからといって落胆しないで下さい。
さあ、無駄な人生で終わらせないためにも、できるだけ生命を意識して生きましょう。もし地球人類の三割が、知識的にでも良いから生命の自分を知ったら、理想世界はずっと近づくでしょう。
2、生命を自覚した人(自覚の境界線を越えた人)の変性・変容(第二次の変性変容)
3、生命そのものになった人の変性・変容(第三次の変性変容)
このように生命を熟知し、生命の自覚のできた人には変性・変容が起きるのです。悟りに嘘がつけないといわれるのは、自覚できた人には、はっきりとした変性・変容が起きるからです。変性変容の起きた人を自覚の境界線を越えた人といい、私達はこの境界線を越えることを目標に精進すべきでしょう。
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