ある思想家が、こんなことをいっております。
変えられないものを受け入れる心の静けさと、
変えられるものを変える勇気と、
その両者を見分ける叡智を我に与え給え、と・・・。
私達は第一章で本当の自分を知り、第二章で正しい生き方を学ぶことにより、変えられるものと変えられないものを見分ける慧眼を養いました。慧眼の養われた者は、当たり前な生き方ができるようになりますので、そのような者が多くなった社会は、自然と変わるべき方向へ変わってゆきます。すなわち、変わるべきものは自然と変わってゆき、変えてならないものは自然と残されるのです。
この章では、当たり前な生き方の基本理念を、私の願望を込め示したいと思います。私達はそこで、単純で素朴な社会の姿を見るでしょう。それは子供の国そのものです。どうぞ子供心に返り、メルヘンの世界で遊んで下さい。
-143-