絶対宇宙に君臨する生命は、意識と意志を持った理念の主であり絶対者です。絶対者なるがゆえに、唯一の存在です。でもその生命は、姿形を持たない日陰の身ですから、そのままでは存在意味がありません。存在感を示すためには、姿形を取るしかないわけですが、幸いなことに生命(理念の主)は素材そのものですから、自らの意志で原子を生み出し、それを組み立て、どうにでも姿形を取ることができるのです。表現宇宙は、その原子で埋め尽くされた生命の海です。生命の海なるがゆえに、様々な生き物が誕生してくるのです。
科学者は、真空からは何も生まれないといいますが、もしそれが本当なら、真空宇宙に浮いている地球に、どうして生命が誕生したのでしょうか?。真空は「何も無い」のではありません。むしろ何もかも有る生命の海です。生命の故郷です。
現在この地球上には、百数十個の原子が発見されておりますが、宇宙には無限に近い数の原子が存在しているのです。その無限に近い数の原子で組み立てられた宇宙には、無限数の生き物たちが存在しております。その無限数の生き物たちは、みな一つの生命によって生かされ、一つの生命によって働かされているのです。つまり形は沢山ありますが、形を操っている生命は、一つしかないのです。同じように人間も、その一つの生命によって創られ、その一つの生命が人間の中で生きて働いているのです。だから人間は、生命そのものといっていいのです。
このように人間の中には、唯一の生命が生きて働いているわけですから、「私は生命では無い!」と、どんなに言い張っても言い張れるものではないのです。
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