1、宇宙には意識と意志と秩序がある
この宇宙には、きっちりとした秩序があります。
秩序があるということは、意識と意志があるということです。意識と意志があるということは、この宇宙で起きているどんなできごとにも意味があり、目的があるということになります。なぜなら、意味も目的も無い意識と意志はありえないからです。では宇宙意志(宇宙意志を、以後宇宙生命と呼ぶことにする)は、一体何を目指しているのでしょうか?
宇宙生命は、「真・善・美」を枕とした大調和を目指しております。宇宙が今日まで安定した運航を保ってこられたのは、この大調和の意思がどこまでも貫かれていたからです。では宇宙生命の意思は、どのような形で実現されているのでしょうか? それは人類が、宇宙生命の手足となって働くことで実現されております。人間がものを考え、言葉を話し、字や絵を描き、コンピューターを操り、ビルを建て、この世界に様々な創造をなしているのは、正に宇宙生命の手足となって働いている証であり、宇宙生命が人類を通して自分の意思を実現させている何ものでもないのです。ということは、人類は宇宙生命の代弁代行役を果たしている分身であるということです。突然このような話を持ち出すと戸惑われるかもしれませんが、これは間違いのないことなのです。このことについて詳しく知りたい方は「人類の夜明2と3」を読んでください。
2、宇宙は「真・善・美」で固められている
宇宙にはきっちりとした秩序があるわけですが、その主柱を成しているのが「真・善・美」という秩序です。この「真・善・美」に逆らっては、何も存在できないのです。
「真」・・・
⦿真実を貫き通しています。
⦿揺るがぬ法則の下にあります。
⦿純朴・純粋・純真そのものです。
⦿清心・誠心・聖心そのものです。
「善」・・・
⦿絶対善・絶対正義を貫いています。
⦿一切のしがらみを超越しています。
⦿真っ直ぐな動機に基づいて働いています。
「美」・・・
⦿高いエネルギーを分け隔てなく放出しています。
⦿すべての創造物に平安と安寧と久遠の安らぎを与えています。
⦿宇宙の運航がバランス良くなされるよう最善の心配りがなされています。
⦿宇宙におけるドラマが、より高度なものになるよう、より喜び多いものになるよう、より美しいものになるよう、細心の配慮がなされています。
このように宇宙は、一思一念の中に、一姿一形の中に、一挙一動の中に「真・善・美」を織り込みながらより高い調和を目指しているのです。(光のメロディー集「模範を示す宇宙」より抜粋)
私が嬉しく思うのは、悪をはびこらせない秩序が、何処までも徹底されている点です。もし悪がはびこるなら、とっくに宇宙は消滅していたでしょう。今日まで宇宙が無事存続してこられたのは、悪や不善が無かったからです。世の中には性悪説を唱える人がおりますが、この宇宙に悪など無いのです。それどころか宇宙は、善によって、正義によって、擁護されているのです。だから私たちは、安心して生きられるのです。たしかに世の中には、”神も仏もあるものか! ”と思いたくなるような出来事が沢山あります。でもその出来事は、神仏がしているのでは無く、宇宙の法則を知らない「私たちの想いと言葉と行い」がしているのです。ここで宇宙の法則を長々と述べることは避けますが、「この宇宙に悪や不善はない! 」ということをぜひ信じてください。それが信じられたら、"よし善に生きよう! 正義を全うしよう! ”という強い気持ちが湧いてくると思います。
3、病気が果たす役割
さて、宇宙で起きているどんなできごとにも意味があり、目的があるならば、当然この世で起きているどんなできごとにも、意味があり、目的があることになるでしょう。では病気には、一体どのような意味があるのでしょうか?
人の世に病気がある理由①
宇宙生命はしっかりとした監視の目を持って、地球上の生き物たちを調和へ調和へと導いております。もし調和を乱そうものなら、監視の抑制力が働きだし、そく座に不調和を解消しようとします。たとえば空気や水や土が汚れれば、台風がその汚れを解消しようとします。汚れた想念が地上に溜まれば、雷がその汚れを解消しようとします。さらに地下に溜まれば、地震がその汚れを解消しようとします。そして人体に溜まれば、病気がその汚れを解消しようとします。台風も、雷も、地震も、病気も、人類にとっては災難ですが、その災難が人類の暴走に歯止めをかけているのです。もし病気が無かったら、人類はとっくに自滅していたことでしょう。人類が曲がりなりにも今日まで生存してこられたのは、病気という抑制力によって行動が制御されてきたからです。例えば、人類が物質に偏り始めると、ガンという病気が生まれました。性の退廃が始まると、エイズという病気が生まれました。グルメに狂い始めたら、狂牛病やO―157や、鳥インフレエンザや、豚の下痢などの病気が生まれました。化学物質が大量に使われ始めると、花粉症やアレルギー病などが生まれました。このように、まるで人類の乱行に釘を刺すように新しい病気が生まれているのです。これを偶然と見るか必然と見るかは皆さんの良識に任せますが、どちらにしても宇宙生命の監視の抑制力によって導かれてきたことは疑いのないことなのです。(監視の抑制力とは、原因と結果の法則のことである)このように病気は、人類の乱行に待ったをかけるために用意された警報装置なのです。
人の世に病気がある理由②
人間は誰もが、肉体を自分だと思っています。でも前述したように、人間の本性は、生命なのです。自分のことを人間と思っている限り、欲望を膨らませ、感情を掻き立て、怒り、憎しみ、恨み、競い、奪い、戦争をし、病気をし、事故を起こし、地球環境を破壊します。これでは人類の生存はおぼつきません。そこで宇宙生命は、人類を目覚めさせる手段として病気を用意したのです。これは人間をいじめるためではありません。自分の本性に気付いてもらうためです。事実、多くの人が病気を切っ掛けに、人生の思索を始めるようになっています。悲しいことですが、人間はこの身で苦しみを体験しなければ、人生に疑問を持たないのです。
殆どの人は、自分の本性を知らず、人間として生きております。人間として生きれば、どうしても病気になるのです。生命として生きれば、病気になることはないのです。その証に、生命に従順に生きている自然界に病気はありません。人間も生命に従順に生きれば、一生健康で生きられるのです。しかし人間には自由意志があるため、どうしても生命に逆らった生き方をしてしまうのです。もし人間に自由意志がなかったら、病気になることは無いでしょうが、「本当の自分を知る」という人生の目的も果たせないでしょう。それでは存在意味が無いので、宇宙生命は人類に自由意志を与えたのです。でも、その自由意志を使って自ら病気を作り、人間は苦しんでいるのです。
人の世に病気がある理由③
今日の科学は、物質の様々な謎を解明しつつあります。でも病気の解明は、遅々として進んでいません。進まないどころか、ますます難病が増えています。これほど医学が進歩しているというのに、なぜ病気は無くならないのでしょうか? それは、病気が無かったら、自分の過ちに気づかないからです。人の世に病気があるのは、「過ちを気づかせるためである」と覚者はいっておりますが、人間は未だにそのことに気づいていないのです。私自身を顧みても、不調和な時代には、子供たちが相次いで病気になりました。それでも目覚めないものですから、今度は我が身で苦しみを体験し、やっと目覚めたのです。目覚めて生き方を正すと、すべてが好転していったわけですが、この変化は驚くほどでした。
病気で苦しんでいる人は、苦しむ原因を本人が作っているからです。今病気で苦しんでいる人は、自分の「想い」と「言葉」と「行い」をチェックしてみてください。必ず思い当たることがあるはずです。外から与えられた病気など、一つもありません。みな自分が作った病気です。このことに気付き生き方を正したら、間違いなく病気は快方に向かいます。生き方を正すとは、正しい想念を持ち、正しい言葉遣いをし、正しい行いをすること、すなわち「身・口・意」を正すことです。この宇宙は、実に単純で正直にできております。良いことをすれば良いことが、悪いことをすれば悪いことが・・・。この原因と結果の法則に逆らって幸せになった人は、この世に一人もおりません。
このように病気は、第一に人類の乱行に待ったをかけるため、第二に己の本性に目覚めさせるため、第三に過ちに気づかせるために起きているのです。いいえ病気だけではありません。この地球上で起きている、戦争・テロ・事件・事故・災害すべてが、この三つを気づかせるために起きているのです。
4,原因と結果の法則と陰陽の法則
・原因と結果の法則
この宇宙には、きっちりとした法則が存在します。それは、宇宙を秩序立てている「原因と結果の法則」です。この法則を犯せば、不幸という苦しい結果がやってきます。守れば、幸せという結果がやってきます。原因と結果の法則を守って生きれば、人間社会に不幸などないのです。賢い者は、法則を守り幸せな人生を送っています。愚かな者は、法則を犯し苦しい人生を送っています。誰のせいでもありません。みな自己責任です。でもそのことを知らない者は、自分で不幸を作りながら、人のせいにしたり、偶然のせいにしたりして、自己責任から逃げているのです。しかしどんなに逃げても、法則を犯せば必ず痛みや苦しみがやってきます。外から与えられた不幸など一つもないのです。すべて身から出た錆です。なぜこうもクドクド言うのかといいますと、誰も自分のせいで不幸になったと思っていないからです。この宇宙には、不可抗力や偶然など無いのです。すべて必然です。原因あっての結果です。「因果の法則を犯せば悪いことが起き、因果の法則を守れば良いことが起きるのです」火の無い所に煙が立たないように、事が起きるからには起きる原因が必ずあるのです。戦争も病気も事故も事件も災害も、すべて原因と結果の法則によって起きていることを知ってください。
・陰陽の法則
陰陽の法則とは、「物質とエネルギーの均衡を保ちなさい!」という法則です。陰(物質)に偏れば、エネルギーが低下しますので、病気・事故・事件・災害などを呼び込むのです。今人類が様々な苦しみにあえいでいるのは、物質に偏った生き方をしているためです。エネルギーは光ですから、光の多い処に闇なる不幸はやってこないのです。ガンという病気が増えているのは、多くの人が物質に偏り、エネルギーを低下させているからです。これは病気だけではありません。社会の腐敗のすべてが、エネルギー不足から起きているのです。物質文明が栄えれば、不幸災難も栄えます。これは地球の歴史が証明しているのです。
エネルギーを高めるには、意識を物質から離さなければなりません。つまり、物質文明から精神文明に切り替えなくてはなりません。人類は、物質が幸せをもたらすと思っていますが、物質は持てば持つほど不幸の原因になるのです。物質は生きられるだけあればいいのですから、あまり物集めしないことです。
原因と結果の法則と陰陽の法則について述べてきましたが、宇宙の法則を犯して幸せになった人は、未だかって一人もいないのです。法則に逆らった分、必ず苦しまねばならないのです。このことをぜひ知っておいてください。
5、宇宙生命の最終目的
では宇宙生命は、最終的に人類に何を望んでいるのでしょうか? それは、理想の世を築いてもらうことを望んでいるのです。そのためには、どうしても己の本性に目覚めてもらわなくてはなりません。そこで宇宙生命は、難解な病気を与え疑問を持たせるよう仕向けたのです。病気治療が難しければ難しいほど、深く疑問を持ち真剣に人生の思索を始めるようになるからです。神が人類に万能の薬を与えないのはそのためです。ですからどんなに医学が進歩しても、人類が己の本性に目覚め無い限り地球上から病気が無くなることはないでしょう。といっても、人類はいつまでも幼いままではありません。苦しみや悲しみを通して大人になり、やがて自分の本性に目覚める時がやってくるでしょう。その時こそ、地球に理想の世が造られるのです。
このように宇宙生命は、壮大な計画を持って目的を遂行しようとしているのです。それはそれは、気の遠くなるような時をかけた一大事業です。人間の目は近視眼的にできていますので、計画の全容は見えないかも知れませんが、宇宙生命は間違いなく人類を行くべき道に運んでいるのです。