もしこの世に、永遠に飽きのこない幸せ(究極の幸せ)があるとしたら、一体この世の人達はどうするでしょうか?。多分、殺し合ってでも奪い合おうとするでしょう。(現に、色褪せるこの世の物でさえ奪い合っている)そして一旦、掴んだら、二度と手放そうとしないでしょう。ならば彼らは、一体どうなってしまうでしょうか?。
満足は停滞です。向上心の無い状態です。それでは成長が望めません。幸いこの世の幸せは飽きるから、私達は飽きない幸せを求めて旅を続けようとするのです。
天国にはルビーやダイヤモンドで造られた宮殿があり、そこで白い羽衣を着た天使が、ハープを奏で、唄を歌い、踊り、楽しんでいる、といった夢のような話をする宗教家がありますが、それは嘘です。たとえあったとしても、そんな世界が天国であるはずがありません。なぜなら形ある世界は、飽きがき、色褪せ、陳腐化し、いつか必ず消えてしまう無常の世界だからです。では飽きのこない幸せ、すなわち究極の幸せは、何処にどのような状態であるのでしょうか?。
それは、時空を超越した生命の世界にあるのです。生命の世界にあるといっても、天国という場所があるわけではありません。天国のような喜びの意識状態があるだけです。つまり心の底から「生命である!」と思えた時、永遠の安らぎの意識状態として、永遠の喜びの意識状態として、あるのです。その安らぎと喜びの意識状態は、その意識状態になった者でしか分からないでしょう。
何度もいうように、私達の意識は永遠に無くなりません。無くならないが故に、究極の幸せの中(天国)に入らなければならないのです。どうかこの意味の深さを知って下さい。
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