今の地球は、私達が考えている以上に危険な状態にあります。異常気象が、動鉱植物の異常行動が、菌類の暴走が、それを証明しています。これもみな人類の悪想念が原因です。
意識にも重い軽いがあるのです。良い想念ほど軽く、悪い想念ほど重いのです。悪想念は負のエネルギーですから、悪想念が多くなると地表近くの空気が重くなり、あらゆる生き物に悪影響を及ぼすようになるのです。それが膨らみ続けると、今度は地下へ地下へと潜り込み、地殻あるいはマントルの上部に溜まって地軸まで狂わせてしまうのです。そうなっては大変なので、時々(地震によって)発散させてはバランスを取り戻そうとしているのですが、それも追いつかないほど、今の地球は負のエネルギーが溜まり続けているのです。
はっきりいって、今の地球の地軸は狂っております。地軸が狂って極軸の頭にブレが生じると、今度は赤道付近の回転にブレが生まれ、大気や海水の循環を狂わすようになります。そうなると海水の流れや温度分布が狂い、大気の流れや温度分布が狂い、雲の発生メカニズムにも変化が起きてきます。そこに温暖化が加わると、ますます大気の不安定材料は増し、予期できない異常気象の原因となるのです。
想念は目には見えませんが、想念の良し悪しによって様々な現象が生まれてくるのです。良い想念は良い現象として、悪い想念は悪い現象として・・・。今地球上に災難が多発しているのは、悪想念を出す人間が多くなっているからです。
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家の中を見れば、その家の人の心の状態が分かるように、荒れ果てた地球の現状を見ると、いかに人の心が荒んでいるかが伺い知れます。なぜもこう、地球は荒れ果ててしまったのでしょうか?。良い家に住みたい、良い車に乗りたい、おいしいものをたらふく食べたい、この肉を喜ばしたい欲望が、地球を荒廃させてしまったのではないでしょうか?。
共存共生とは、分を犯さないことです。自然の尊厳を認め、犯さない、侵さない、冒さないことです。そうすれば象が暴れることも、カラスが人を襲うことも、クマが人を襲うことも無くなるでしょう。人類は自然を保護するためと称し、海を埋めたり、ダムを作ったり、コンクリートで護岸するなどの手を加えていますが、そのような小賢しい手法でどうして自然を守れましょうか?。返って、いじればいじるだけ自然を狂わすだけです。
そこにその川が、そこにその山林が、そこにその原野が、そこにその鉱物が、そこにその植物が、そこにその動物が、そこにその人間が、必要だから置かれているのです。必要なもの同士が、必要な場所で出会い、必要な学びをするよう計られているにもかかわらず、人間はわざわざ遠くから持ってきたり、遠くへ持っていったりしています。移動手段の発達した近年では、近くにある物を使わず、わざわざ遠くから物を取り寄せて使っています。同じ品物が北海道で作られ九州で作られるのは良いとしても、その品物が一方では北海道から九州へ、一方では九州から北海道へと運ばれています。国内だけならまだしも、今世界中でこのような不自然なことが平然と行われているのです。最近では、ペットや観賞用植物まで海をまたいで運ばれていますが、この不自然さを人間はどうして気付こうとしないのでしょうか?。
小学生に、地球環境を良くするにはどうしたら良いですか?、と質問したところ、「人間がいなくなることです」との答えが返ってきたといいますが、正にその通りです。
人類は地球を束ねる使命を持っていますので、必要ならば、何を埋めようと、何を移動させようと、何を破壊しようと許されるのです。でも、今の人間は必要を度外視して、欲望や遊び心を満足させるためにやっているのではないでしょうか?。
自然界には、「自然の促迫による行為のみ許される」という、生態系の一員として守らねばならない暗黙の決まり事があります。しかし人類は、自由意志が与えられていることを良い事に、この決まり事を平気で破っているのです。(自然の促迫とは、遊び心の無い、真に必要な、正しい目的に適った催促心のことで、自然界はこの無言の導きによって調和が保たれている。)
自然界の生き物は、決して欲得で動くことはありません。彼らは、生きるための最低限度の殺しをしているだけです。人間はどうでしょう?。遊びで釣りをしたり、猟をしたり、狩りをしたりしているのではありませんか?。闘牛も、闘鶏も、闘犬も、競馬も、みな人間の遊び心から生まれたゲームです。なぜ動物たちは、人間の遊び心を満足させるために傷め付けられねばならないのでしょうか?。
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最近、動物病院が繁盛しているようですが、どうしてそのようなおかしな事になってしまったのでしょうか?。本来、犬や猫に糖尿や歯槽膿漏などの病気があるわけがないのです。人間のネガティブな意識の移入と可愛がり過ぎが、そのような病気を作ってしまったのです。これはペット病だけではありません。まだ目に見える形で現れていませんが、人間のネガティブな意識の移入は、動物界はいうに及ばず、鉱物界や植物界まで狂わし始めているのです。やがて、その凶変に驚かされる日がくるでしょう。
すでに目に見える形では、虫や鳥や動物たちの生息分布の変化、クラゲやヒトデなどの異常増殖、サンゴ礁の衰退の変化、魚介類の生息分布の変化、魚類の回遊の変化など様々な異変が起きていますが、この異変は今後ますます激しさを増し、人類の生存を脅かすほどになるでしょう。これらの異変は人類の生き方に対する警告ですが、次のような異常行動も自然界からの警告と受け取らねばなりません。
人間は、入り江にクジラやイルカが迷い込んだといって騒いでおりますが、決して迷い込んだのではありません。彼らは人間に、「生き方を正して下さい!」と、警告しに来てくれているのです。熊や猿やイノシシや象などが人を襲うのもみなそうです。わざわざ人目に付くところまで出て来てやるのは、人間に過ちを気付いてもらいたいためです。といっても彼らは、意識してやっているわけではありません。自然界の意思が、彼らにそのような行動を取らせているのです。
近年、蝶や蜂やトンボや蝉などの益虫が減り、毒ガやシロアリやダニなどの害虫が増えておりますが、これも人類の生き方に対する警告です。これらの虫達は、陰・陽のバランスの下に生かされていますので、本来、均衡が取れているはずなのですが、人間の意識が陰に偏ったせいでバランスを崩しているのです。
自然界からの警告は、病気に至っては唖然とするばかりです。例えば、性の退廃が進みかけたころから、エイズという病が発生するようになりました。美食に酔い始めたころから、糖尿病や肥満病が発生するようになりました。物質に溺れ始めたころから、ガンという病が多発するようになりました。大衆がグルメに狂い始めたころから、狂牛病やO157や鳥インフルエンザなどの奇病が発生するようになりました。
このように、人間の乱行に釘をさすように奇病が発生しているのです。これを偶然と見るか必然と見るかは皆様の良識に任せますが、偶然にしてはあまりにも出来過ぎていると思いませんか?。そうです。何かが起きるには、起きる理由(原因)が必ずあるのです。原因の無い出来事など、この宇宙に一つもないのです。
※ 阪神淡路大震災では、神戸港の物流基地が大変な被害を受けました。スマトラ沖地震では、リゾート地が甚大な被害を受けました。東日本大震災では、原子力発電所が回復不能な被害を受けました。タイ洪水では、企業団地が手痛い被害を受けました。賢い人ならもう気付いていると思いますが、これらの災害は、人類の物質文明(資本主義経済)に対する警告なのです。いや、断罪なのです。
温暖化も、異常気象も、動植物の異常行動も、菌類の暴走も、病気も、凶悪犯罪の多発も、みな人類の生き方に対する警告です。これは神を信じない者であっても、何となく感じているのではありませんか?。
さあ人類は、一日も早く生き方を改めねばなりません。自然はその良い手本を、私達に見せてくれているのですから・・・。
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自然はこのようにいっています。
また自然は色々な知恵を持っています。
チョッと考えただけでもこのように、自然は誰にいわれるでもなく、我が身を犠牲にしてまで全体のために黙々と働いてくれています。海も、山も、川も、湖も、空気も、水も、土も、鉱物も、植物も、動物も、人間も、一つとして独立しているものは無いのです。虫一匹、細菌一つ、みな縦横の関係を連綿と保ちながら、大自然のバランスをつなぐ役割を果たしているのです。人間も自然の一員ならば、一員としての役割を果たすべきです。それが与えられた命に対しての、生き物の務めではないでしょうか?。自然は当たり前のことを、当たり前の如く演出しています。そこには欲得も、しがらみも、拘りも、何もありません。ただ素直に、自然の意思に従って生きているだけです。人間もそのように生きたら、万物の霊長としての役割を、立派に果たすことができるでしょう。
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人類の悪想念がもたらす影響はすでに述べた所ですが、これはこの地上界だけでなく、あの世といわれる中間世界(幽界)にまで及んでいるのです。中間世界が狂うとその影響は地上界にまで及び、ますます悪想念を増幅させる悪循環を生みだすのです。近年テロや、凶悪犯罪や、自殺などが多発しているのは、みなこの悪想念によるものです。それを少しでも解消しようと、今、色々なところからサポートの手が差し延べられていますが、残念なことにそのサポートのエネルギーが、百パーセント地球に届いていないのです。このままだと地球は、大変なことになってしまいます。私が瞑想を勧めるのは、少しでも悪想念を解消し、地球の波動を上げたいためです。
地球上には常時、宇宙から愛のエネルギーが注がれています。そのエネルギーを百パーセント光に変えるには、地球上に媒体となる人間が必要なのです。電気を光に変えるのに電球が必要なように、宇宙から注がれるエネルギーを光に変えるにも、媒体となる人間が必要なのです。その媒体となれるのが瞑想する仲間です。もし世のため人のためになりたいなら、ぜひ瞑想する仲間に加わって下さい。
私達の本性は生命ですから、何が起きようと私達の本性が傷つけられることはありません。ですから心穏やかに、今、自分達のできることを精いっぱいやることです。すなわち、正しい想念を持ち、正しい言葉づかいをし、正しい生き方をし、時間の許す限り瞑想することです。瞑想は、地球を浄化する唯一の手段です。もし瞑想する人達が人口の一割にでも達したら、地球の波動は上がり、狂っていた自然界も息を吹き返すでしょう。
どうか瞑想の仲間に加わって下さい。その者達だけが、真の地球奉仕者になれるのです。
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人類の意識の高揚が進めば、因果の法則の働きがスピード化されるため、自然界の狂いは速やかに正常化されます。
このように人類の意識が高揚すれば、地球上に生息するすべての生き物たちの進化はいうに及ばず、地球そのものの進化も大きく押し上げられることになるのです。自然界の進化と地球の進化は、すべて人類の双肩にかかっているというわけです。
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人類の進化が予定通り進めば、やがてボディーの必要としない時代がやってくるでしょう。そうなれば、宇宙の節目に居ながら、多岐に渡った役割が果たせるようになります。生命が形の中で活動するのは、本当の自分を知らない間だけです。目覚めた生命体にとって、形を持つ持たないは大した問題ではないのです。必要なら持つし、そうでなければ自由で働きやすい意識そのものとなって宇宙を飛び回り、色々な場所で色々な役割を果たすようになるのです。
地球人類もいずれ大宇宙に飛び出し、より重要な役割を果たすようになるでしょう。小さな環境(肉体)で生きる人間も自らに目覚めれば、大きな環境(宇宙体)に飛び出し、より大きな働きができるというわけです。
さて、未熟な生命体を受け入れている星では、権勢欲の強い者達が政治や経済を動かしますので、どうしても紛争が起きやすくなります。それも文明の力が発達してくると、大きな悲劇を生み出します。その一方、悲劇は教訓を残しますので、人類が考え得る最良のシステムである民主主義へと傾いてゆきます。しかしどんなに民主主義が行き届き、どんなに物質的に豊かになっても、人の心は不満だらけで収まりがつきません。当然です。どんなにニセモノを手にしても、ホンモノを求めている心は満足しないからです。人類の文明はそこを頂点に、やがて崩壊の道を下りはじめます。これまでの文明がそうであったように、今の文明も同じ道を辿っています。ただこれまでの文明と違う点は、進化の条件が整うため、上位の軌道にステップ・アップできるという点です。それを全面的に支えてきたのが、宇宙の大きな意志です。
宇宙の進化の歩みは、上方の意志から下方の意志へ順次降ろされ進むよう計画されています。ですから理想の世を開くのは、あくまでも大きな意志であって人類で無いことを知るべきです。孫悟空がどんなにキントン雲で飛び回っても、お釈迦様の手の平の外に出られなかったように、人類がどんなに好き勝手に行動しても、大きな意思の外には出られないのです。
といっても、人類の自由意思が犯されているわけではありません。大きな意志は、人類に常に自由で闊達な働きを許しています。万一、大きく道を外した場合でも、法則の促迫による修正を気長に待ち、決して手出しをしません。ただし宇宙の大きな節目に直面し、動きの取れない状況に陥った時は、下方の意志を通して手を差し伸べることはあります。しかしそれとて、自由意思を犯さない範囲でなされます。宇宙に無秩序というものは無いのです。すべて、大きな意志によってコントロールされているのです。
確かに、宇宙号の列車の外には出られません。でもその中においては、何をしても許されるのです。その自由なドラマ作りが、表現宇宙に活力を与えると同時に、絶対宇宙に新鮮な喜びを注ぎ込んでいるからです。その意味では、私達が演じるドラマは、宇宙を永続させるエネルギー源になっているのかも知れません。また究極の幸せも、そのドラマの渦中から生まれてくるのかも知れません。そのドラマの内容は、意識の高まりと共に苦しいものから喜び多いものへと変わってゆくでしょうが、どのようなドラマであっても、表現宇宙の進化に寄与していることは間違いないのです。だからこそ私達は、日々の人生を精いっぱい生きなければならないのです。
今の地球の現状を見る限り、どこにも希望の明かりは見出せません。でも闇が深いということは、夜明けが近いということでもあります。そうです!、
「地球はもうすぐ変わります。」
ですから私達は、大いに希望を持って今やれることを精いっぱいやって待つことです。その意味においても、このメッセージを真剣に受け止めてほしいと思います。
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