○ 惑星の進化
惑星の進化とそこに生息する生命体の進化との関係は、惑星が誕生する段階ですでに決められております。つまり、その惑星の質量と大きさによって、そこに誕生する生き物の数、人類の数、進化の進み具合などが決まっているのです。一握りの牛フンから、どれほどの種類の生き物が、いつどれだけ誕生し、いつ死滅するかは、牛フン量によって決められているように、地球の質量が涸れるまでどれほどの数の生き物がいつ誕生し、どれほどの悟り人が出されるかは計画されているというわけです。ですから資源を早く食いつぶしても、遅く食いつぶしても、進化の計画を狂わすことになるので良くないのです。
進化した惑星の比重が軽いのは、それだけ多くの生き物を誕生させ、かつ多くの悟り人を輩出してきたからです。比重の軽重は、惑星の進化度を知るバロメーターになっているのです。その意味では、比重の重い地球は、見かけは美しくてもまだ幼い惑星だということです。
このように惑星の成熟度は、いかに質量を使い果たしているか、いかに多くの悟り人を輩出しているかで推測することができるのです。これまで地球は、悟りやすい道場を人類に提供してきたわけですが、その苦労は筆舌に尽くしがたいほどだったでしょう。だから悟り人が1人出る度に、天上界も地球も大喜びするわけです。なぜそれほど大変な出来事かといえば、一人の悟り人を輩出することは、単にその惑星の進化の問題だけで無く、全宇宙の進化においても大きな加点となるからです。すなわち一人の悟りは、膨大な原子を消化して時空を収縮させ、大宇宙の脈動運動と循環運動に直接的・間接的影響を与えるからです。
ある猿が芋を洗って食べるようになると、全世界の猿が芋を洗って食べるようになるのは、宇宙に意識は一つしか無いからです。同じ意識の持ち主同士だから、私の学習はあなたの学習に、あなたの学習は私の学習になるのです。だから一人が悟れば、他者の悟りのレベルアップにつながるわけです。末期の熟した星に悟り人が多く出るのも、熟した星が多くなると宇宙全体に急激に悟り人が増えるのも、宇宙に意識は一つしか無いからです。これは一人の人間が、いかに大宇宙と深いつながりを持っているかの実証でもあるのです。
○ 人類の進化
人類の進化の道程は、緩やかな螺旋階段を昇るがごとく、進化しているのか、退化しているのか、停滞しているのか、分からないくらい緩やかな歩み方をしております。でも、それで良いのです。なぜなら、それが自然の法則に適った歩み方だからです。だから一人の覚者の手によって、あるいは飛び抜けた科学力によって、一挙に進化の階段を駆け上がることはあり得ないのです。人類の唯心的思想信条が確固たるものとなり、それに沿った社会の仕組みが整い、更に歴史的実績を積み上げて、はじめて進化の階段を上るのです。付け焼刃の進化はあり得ないということです。
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